2012年10月5日金曜日

少し真面目な観光の話。(前半)

遅くなりましたが、今年観光プロジェクトではどんなことを行ったのかをしっかりと書いていなかったので、ちゃんと書きたいと思います。



今年の観光プロジェクトのコンセプトは、
『新しい観光のカタチを見つける』 です。


そして、今年の観光プロジェクトで行ったことは2つ。
(①地域密着看板よさのーと』②古地図イベント)




①地域密着看板よさのーと』(計18個)
\ 与謝野の日常から生まれた文化や言葉が外へ /



まず看板に至る経緯を…


- 観光に対するモヤモヤ -
私がどうして観光プロジェクトを行っていきたかったかというと、現在の観光はなんだか一方向で写真などで見た情報の確認をしに行っていて、その場所に思い入れや愛着が生まれないように感じたからです。そのモヤモヤから観光プロジェクトを立ち上げました。



- そもそも観光てなに? -
そもそも観光てどういうもの?観光地ではない場所にとっての観光てどんなもの?という答えの出ない疑問から解放されないまま、具体案に辿り着かないミーティングをし続けました。私もメンバーもうーん。。観光て一体…?という苦しい状態が続いていました。


- 観光てこういうこと? -
そのミーティングの中から、観光にとって大切なことは日常から非日常にトリップすること見ること』ということなんじゃないか。と探り探りの糸口を見つけました。それから、よくも悪くも日常と非日常にこだわって案を進めていきました。



- 与謝野を知らない私達が出来る1年目の観光のカタチてなんだろう -
与謝野の人達にとって話題にしない日常から生まれた文化や言葉を外へ出してみよう。それが私達にとっての非日常で目にみて分かるものになったら新しい観光の糸口が見えるのではないか、と考えました。


- キャンプイン -
こうして、キャンプインをむかえ、地図と色鉛筆を持っての聞き込み→看板制作を行いました。そして聞き込み、ゆっくりとしたおしゃべりから完成した看板がこちらです。


- 作品紹介 -

1『農業時計』 
農業に関するサイクルの時計。四季によって重要な時間帯は変化する。
農業が根付くこの町で、この時間帯がなにを表すのかを目で見て観察してもらいたい。


2『どんど。』 
岩がごろごろしており、川遊びに最適な場所として、昔から生活に根付く場所。
外で遊ぶこともなくなった子供が増えたという。もう一度川遊びの楽しさを体験してもらえるように願いを込めて。


3『滝城入口』
かつてこの地にも城があった。地元の人もどこが入り口か分からない人も増えた。
そんな滝城跡の入口を指し示す。


4『この度、鳴滝に引っ越しました』
元々この奥の山ににあったお稲荷さんが、バイパス沿いの鳴滝神社に移転された。
バイパスからは見える場所に移動したが、元々はこの山にあったということを忘れないで欲しい。


5『鼻つまみボウヤ』
食用の牛とイノシシを飼っている農場の側は独特の匂いがする。
それが、くさいっ!という通学路の子供達の声を飛び出しぼうやにした。

(裏:イノシシ)


6『風よ、止まれ』
風が強い地形なので、畑の作物に風が強くあたることも多い。そんな畑を背の高い植物で風よけを作っている。気候、地形によって現れた珍しい畑に注目してもらいたい。


7『ここで泳がないで!』
雨が降ると鳴滝神社の横にあるはずのない川ができる。それは荒れていく山の現状が影響しているという。この看板でその現状に少し目を向けてもらいたい。



後半へ続く…

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